Sense|感性を磨く

感性を磨く子育て。アート体験談シリーズ。子供と巡る美術館① 大阪中之島美術館 モネ 連作の情景

感性を磨く子育て

子育てにおいて、特に第2子で意識していることは、机上では得られない経験として、頭で考えるのではなく、五感を使った感性を磨く経験に時間を使いたいということ。

第1子は初めての子育てで、経験もたくさんさせたつもりでしたが、どうしても勉強に重点がいっていたように感じます。経験した習い事も全てプラスにはなっているものの、勉強に関してはやはり地頭力や遺伝の影響も多く、習い事から得られる効果は低いと感じました。

「今まで自分が実際に経験した文化資本のビッグデータが、自分の捉え方や見え方、世界観を作っている。」

これは千葉雅也さんの「センスの哲学」を読んだ時に共感した言葉。

 

高い月謝を払って何を得ているのかわからない習い事をするより、難しく考えずに、親も旅行気分で楽しみながら感性を磨いたり、心の保養にもなる「子供と巡る美術館」をおすすめします。

アート体験談シリーズ 子供と巡る美術館①

モネ 連作の情景 in 大阪中之島美術館

印象派を代表する巨匠、クロード・モネの作品だけを集めた展覧会「モネ 連作の情景」。パリのオランジュリー美術館でモネの睡蓮を観てから、その世界観が今も脳裏に焼きついています。モネの作品が観れることと行ってみたかった大阪中之島美術館で開催ということで、家族旅行を大阪に設定し、2日目各自好きな所へ訪問する予定にしました。

私自身、アートに関しての知識があるわけではないので、企画展では必ずオーディオガイドを借りるようにしています。

今回は初めて子供用にも一つ持たせて(当時:次女7歳)、各自好きなペースで鑑賞できるようにしました。子供にとっては大人の仲間入り気分を味わえたのかとても満足そうで、音楽や好きな所を何度もリピートしたり楽しんでいました。オーディオガイドを持たせたおかげで思った以上にゆっくり鑑賞でき、今後もマストで親子レンタルするつもりです。また、子供は耳からの記憶に特に敏感で、聴覚、視覚と感覚をフル回転して体験することができます。

モネの連作から感じた日常の視点

モネの題材は、当たり前に目の前にある、日常の風景。

同じ場所やテーマでも季節や天気の違いだけでなく、描いた時の心情や捉え方で全然別のものになる。

モネの作品は些細な日常や目の前に今あるものに集中して没頭することの大切さや気づきを与えてくれる。その人のフィルターを通して今目の前に見ているものをどう捉えて表現するか、全てがその時その人にしか表現できない個性なのだと。

私はそんなことを感じながら日常にすっと戻って行きました。

最後に次女に好きなポストカードをお土産で選んでもらいました。

「積みわら」

 

即決で揺るがない選択でした。なかなか渋い作品をピックアップしたようです。

私はやはり「睡蓮」をピックアップ。
オランジェリー美術館の建築と睡蓮の色合いが忘れられず、またいつか親子で再訪したいと思わずにはいられません。

 

最後に、お土産選びをすると、旅の記憶として子供の記憶に残るのと子供の好きが発見できるのでおすすめです。ポストカードなど安価なもので良いので、好きな物を自ら選んでもらうのがおすすめです。

まとめ

人は物理的に同じものを見ていても、見る人によって全く違うものに見えている。私たちはどうしても自分の価値観で物事をみてしまう。自分の常識や正解にとらわれずに、自分の中から湧き上がる感覚や興味を感じて、自分なりのものの見方やフィルターを通して世界を見るということを親子で体験することで、アート思考も養うことができます。このような体験の積み重ねは、自分の感性や考えを判断して表現する種まきになると信じています。

さあ、まずは近くの気になる美術館や企画展に親子で出かけてみましょう。オーディオガイドを自分用に持たせれば、子供は自分からその世界に入り込んで何かを得るはずです。

おすすめ書籍:アートの知識なんてなくても大丈夫!ただ自分だけの答えが見つけられる。


 

ABOUT ME
Lifessence
1980年生まれ、2児子育て中のワーキングマザー。 アパレルデザイナーとして10年働いた後子育て両立を目指し、独学でライフスタイルに役立つ資格を取得しブログを立ち上げる。日常の暮らし(ライフ)の感性(センス)を磨き、本質(エッセンス)を探り、質の高い日常を送ることを目指し執筆中。