食事のマナーは一生必要です。
ただお行儀よく食べなさいと伝えたところでは、子どもは変わりません。
「なぜきちんと食べるのか?」
食育アドバイザーの私がおすすめする、子どもの感情にひびく、食べ物の大切さに気づく、食育絵本をご紹介します。
人間は生きるために、命をいただいている、と気づく絵本。
絵本 いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日|坂本義喜、内田美智子
食育絵本の基本となる絵本ですね。食べることは、生き物の命をいただいているということ。子どもにも、食べることに感謝するという思考を伝えたいです。
しんでくれた|谷川俊太郎・塚本やすし
命をいただくという視点は一緒ですが、それをシンプルでシュールに伝えた絵本です。
うちは精肉店|本橋成一
食卓で見るお肉がどうやってここにあるかを知ることができます。写真がリアルなため、逆にかわいそう!と嫌いにならなければ良いのですが、インパクト大です。
食べられることに感謝する絵本。
はなちゃんのみそ汁|安武信吾・千恵・はな
余命を告げられた母が、子どもにたくした、生きる力。小さな子どもが台所でかつお節を削っている姿が印象的です。我が子も一生懸命見入ってました。映像でわかりやすいビデオもあります。
もったいないばあさんのいただきます|真珠まりこ
昔おばあちゃんがよく「もったいない」と言っていました。現代は食材の廃棄率も高く、食べ物を残すことや捨てることに抵抗が少なくなっているようです。もったいないという気持ちを持っていて欲しいです。
好き嫌いをなくす絵本。
グリーンマントのピーマンマン|さくらともこ、中村景児
子どもたちの嫌われ者ピーマンは実はヒーロー。「グリーンマントのピーマンマン🎶」と思わず口ずさみたくなる、私が小さい頃に大好きだった絵本です。ピーマンマンとかぜひきキンなど他シリーズもおすすめです。
食事のマナーを知る絵本。
やってきたオハシマン〜正しいはしの持ち方と食事のマナー〜|いわたくみこ、箸匠せいわ
どこかなつかしいレトロなイラストがかわいい絵本。箸の持ち方を教えたくて、たどり着いた絵本です。
テーブルマナーの絵本|高野紀子
食事のマナー全般をかわいらしいイラストで絵本にしてあるので、手元において折に触れて読んであげたい絵本です。
ひとりでできるよ!図鑑(学研の図鑑)|横山洋子
この図鑑は入学前までに身につけたい生活習慣全般を、わかりやすく写真で丁寧に解説してくれています。生活の基本、大人が当たり前に行動している流れを理解できます。我が家は魚の食べ方など食事のマナーの章を特に活用しました。どうせ一から知るのなら、正しい基本を身につけたいもの。親も知っているようで知らない基本に気づき、親子で勉強になる図鑑です。
体の仕組みや生態系など理科学習につながる絵本。
たべもののたび|かこさとし
食べ物を食べてから、うんちになるまでを知る。食べ物が私たちの体を作っていると知れる絵本。
たべることはつながること|パトリシアローバー
食物連鎖について知ることができます。人間が食べることを通して、他の生き物とつながっている、生態系を知るきっかけになる絵本です。
まとめ
普段、「いただきます」と言っている言葉の中には、
私の命を維持するために動植物の命を「いただきます」という意味が込められています。
この気持ちを込めて、食事の前後に「いただきます」「ごちそうさま」を言っていると伝えることによって、好き嫌いが減らせる一歩になれば・・・と思います。