子どもが産まれた瞬間、あんなにも嬉しかったのに、なぜイライラして子育てにこんなにストレスに感じてしまうのか?
こう思うことはありませんか?
まずはどんな時にイライラしてしまうのかを客観的に知り、気づくことで、立ち止まって考えるきっかけになればと思います。
そこから自分に合った子育て法を見つけるきっかけ探しになればと思います。
子育てイライラの原因
①自分のペースで行動できないから。
朝から、子供を起こして、朝ごはんの準備、洗濯、出かける用意・・・。その横で子供はモタモタだらだら。食器を洗っている時も洗濯物を干している時も常に頭の中は「次にやるべきこと」でいっぱい。
特に出産前にバリバリ仕事をこなした経験があると、自分のスケジュール通りに物事が進まないことにとてもストレスを感じてしまいます。
②「子どもに何かしてあげなくちゃ」という親としての責任感を感じるから。
帰宅後の忙しい時に限って、子どものたそがれ泣きやぐずぐずがひどいもの。自分も仕事返りで疲れている時に「本当は、子どもをかまってあげなくちゃ」という気持ちがありつつも、家事や疲労でそれができない自分にイライラしてしまうものです。
また、週末、子どもに良い経験をさせてあげたいと意気込んで、家族旅行に出かけたものの、子どものグズグズでスムーズに行動できず、結局は疲労の末、家に着いてからほっとする。
特に仕事をしているママは、子どもといれる貴重な時間を有効に使いたいという気持ちも強く、一緒にいる時こそ「愛情をかけてあげなくちゃ」とか「上手に遊んであげなくちゃ」と、あげることばかりに気をつかってしまって、疲れてしまいます。
③「今ここ」よりも過去や未来に意識が向いているから。
私たちはつい無意識に「過ぎ去ったことへの後悔」か「未来への段取り・不安」で頭をいっぱいにし、1日を過ごしてしまいます。心は過去か未来にあり、「今ここ」にあることはほとんどありません。気持ちが重くなったり、イライラしたりするのは、この「心ここにあらず」の状態になっている時です。
④子どもに「こうあってほしい」という期待が大きいから。
疲れ、悲しい、寂しい、辛い、不安といったネガティブな感情がたまっていき、心の器から溢れてしまった時に怒りの感情が現れます。これが「かんにんぶくろのおが切れる」という状態ですね。
こうあるべきという固定概念や自分の価値観が強すぎると怒りはより強くなります。
⑤他人と比較してしまうから。
子どもの成長や家庭環境を他人と比べてしまうから。
これは子育てに限らず、幸福学を考える上でも、よく注目されることです。
子育てイライラの対処法
①「待つ」ことを楽しむ。
「子育て自体にイライラしているのではなく、自分のペースで行動できないことにイライラしている」と理解すると、親としての罪悪感もなくなると思います。
日本人はせっかちと言われています。これは私みたいな効率を求めたり、せっかちな性格の人は簡単ではありません。
しかし、赤信号やスーパーのレジ待ちの列がイライラしても変わらないのと同じで、イライラするかしないかを決めるのも自分の思考次第なのです。
レジ待ちの間に子どもとじゃんけんをしたり、車の中で歌を歌ったり、そうやって意識を今に向けて、目の前の子どもとの時間を楽しむ。変わらない過去や予定通りにならない未来に意識を向けるのではなく、今目の前にある小さな幸せに気づくことが大事です。
先回りせずに子どもの成長を見守るにも「待つ」ことを楽しむ。これはなかなか難しい技術ですが、意識することでストレスは減ると思います。(^^;;
心を抱きしめると子育てが変わる|萩原光
子どもにとって必要なのは、楽しい気持ちのやり取りそのもの。子どもと同じ気持ちになって楽しむこと「こころの抱っこ」法について学べます。
②ママの笑顔が子どもにとっての栄養。
「自分だけの自由な時間が欲しい!」とよく思ってしまいます(^^;;
しかし、年の離れた2人目を授かったことで、今まで見えていなかったものが見えるようになりました。特に1人目は子育ても初心者なので、あれもこれもと考えるけれど思い通りにはならず、結局疲れてしまいました。
しかし、いまこの瞬間、目の前に神様からのごほうびはありました!
ぷにぷにのほっぺ、おしり、手足。落ち着くにおい。子どもに触れるだけでほっとする。
幸せとは、思考という回路を通してではなく、五感を通じて与えられるものだと実感し、今この瞬間、子どもからのプレゼントをしっかり受け止めてみてください。
かあさん、だいすき|シャーロット・ゾロトウ/シャーロット・ヴォーク
長女が図書館で借りてきた本です。寝る前に「ママ、今何考えてるの?」と突然質問されました。子どもが寝た後、読んでみると、胸が熱くなりました。次女がまだ小さかったので、もっと自分を見て欲しかったのかな?シンプルなお話だけど、色々考えさせられる内容でした。
③瞑想を学び、「今ここ」に意識を集中する。
幸せは、どこか別の場所や遠い将来にあるのではない。あなたが今いるところ、今この瞬間に幸せがある。そのことに気づくことが、本当の幸せへの鍵。
正直、この先どうなるかなんて誰にもわかりません。人によって、心配性な人、楽観的な人がいるので、急に思考を変えることは簡単ではありませんが、とりこし苦労ばかりしていると、小さな幸せに気づかず、永遠に幸せを求め漂うことになってしまいます。深く考えすぎず、今を楽しむ。その繰り返しで幸せな未来が手に入る、と思考を変えていく。
「心ここにあらず」モードから「今ここ」モードへ切り替える。
そのためにも普段から、少し時間に余裕を持ったり、適当になることも前提ですね(^^;;
最高の休息法|久賀谷亮
ただ信じるといった、引き寄せ的発想が好きではない方でも「瞑想」について科学的根拠や脳科学も含め理解できます。瞑想はGoogleなどでも取り入れられており、ビジネスパーソンやあらゆる分野で役立つ技術が学べます。
④心の器を大きくし、子どもは親を困らせるものと期待しすぎない。
衝動的な怒りの感情をうまくコントロールするための心理教育プログラムとして有名な「アンガーマネジメント」があります。アンガーマネジメントに関する書籍はビジネス向けから子育てに応用したものまで色々出版されています。
まずは怒りの感情のメカニズムを知り、心の器を大きくできるよう、感情のコントロール技術を身につけたいものです。
子育てのイライラ・怒りにもう振り回されない本|篠真希
⑤他人ではなく、少し前の自分(子ども)と比較しよう。
幸福学において、他人と比較する限り、永遠に幸せになれないという言葉があります。
他人と比較するのではなく、少し前の子ども(自分)の成長に目を向ける。昨日より今日のが少しよくなった、できるようになったということに注目して、ほめてあげる。
これは子育てにおいて、ほめ方でも重要なポイントであり、幸福学を考える上でも重要です。
パパは脳研究者|池谷裕二
脳研究者でさえも他の子どもと出会うと我が子の成長をスピードが気になってしまう!?脳研究者である池谷さんのリアルな子育て日記です。
置かれた場所で咲きなさい|渡辺和子
追い求めるばかりでなく、今の自分を好きになれる思考が詰まった優しい言葉がつづられています。
まとめ
前提として、ママに「こころの余裕」がないとなかなか実行できません。
そのためにも、罪悪感を持つことなく、頼れる人に預けたり、プチ贅沢をしたり、ママが子育ての息抜きをすることは大事ですね。ママ自体が人生を楽しむことが必須です!(^ ^)